遺伝子と性格の関係
遺伝子と性格は一見関係がなさそうに見えますが、実は私たちの性格や個性に影響を与える遺伝子が見つかっています。
中でも、新しいもの好きな性格や攻撃的な性格に関係する遺伝子が明らかになってきています。私たちが快感や満足感などの刺激を受けた時、ドーパミンという化学物質がある神経細胞から別の神経細胞に受け渡されます。そのドーパミンを受け取るタンパク質の遺伝子が見つかったのです。「新製品を思わず衝動買いしてしまう」「スリル(ドキドキ)を味わうのが好き」などの性格に影響することから、性格に関係する遺伝子として初めて発表され、注目を集めました。

さらに、遺伝子に関係すると明らかになった性格のひとつに「攻撃性」もあります。衝動的な行動や攻撃的な行動をとる人が多い家系について調査したところ、モノアミン酸化酵素A(MAOA)を作る遺伝子に異常があり、この酵素が全く作られていないことが分かりました。特に攻撃的な男性の体内では、男性ホルモンやアドレナリンが多く分泌されていることが明らかになっています。





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